素直な天邪鬼

素直なようで天邪鬼な自分の波瀾万丈な人生

壮絶だったワンオペ育児④老人ホーム

私は42歳で未婚で出産して

息子が2歳8カ月までシングルマザー

で育児をしながら働いてました

 

なかなか仕事が定着せず

やっと見つけた

グループホームでしたが

私の配慮不足?余計な正義感?

居心地が悪くなり退職します

 

そして介護のお仕事が楽しかったので

再び介護のお仕事を探して

老人ホームで働くことにしました

 

大きな老人ホームで私が配属されたのは

グループホームの入居者様とは違い

寝たきりの方だったり

車椅子の方だったり

食事、トイレ、入浴、全て介助が

必要な方達でした

 

オムツをされている方が多く

私はオムツの交換を教わりました

 

当時、息子はオムツだったので

毎日交換していましたが

大人の方のオムツ交換の経験はなく

かなり衝撃を受けました

 

そして80歳の男性のオムツ交換を

する事になりました

その男性はセクハラ常習犯でした

 

オムツを替える時や入浴介助するとき

スタッフの体を触ってきたり

わいせつな言葉を言ってきます

 

男性スタッフにはしません

気が強そうな女性スタッフにもしません

 

新人やおとなしそうな女性スタッフを

狙うのです

 

リーダー

『○○さん、オムツ交換しますよ』

 

ちらりと私をみる80歳の○○さん

 

私『宜しくお願いします』

 

リーダー

『○○さん、スタッフの体には触らないでくださいね』

 

うんうん

うなずく○○さん

 

私『失礼します』

 

○○さんのズボンを下げようと私が近付くと

○○さんの右手が私の体に素早く伸びてきました!

私は後退りをして避けました!

 

リーダー

『○○さん、スタッフに触らないでねって言ったよね!』

とピシャリ!

 

しゅんとする○○さん

 

リーダー

『自分がオムツ交換するので、他の業務をしてて下さい』

と言われ私はその場から離れました

 

他の女性スタッフに

80歳の○○さんの事を聞くと

最悪でした

 

入浴介助の時やオムツ交換の時

必ずセクハラをするらしい

 

車椅子からベッドへ移動

ベッドから車椅子へ移動する時は

抱き合うような体制になるので

接触を避ける事はできない

 

夜勤勤務の時が一番怖いと話してました

 

80歳で少し認知症がある○○さん

この方のセクハラで辞めたスタッフが

数名いると聞いて

私は自信がなくなりました

 

あまりにセクハラが酷いので

ご家族に連絡をしたことも度々…

○○さんの息子さんが

『父は女好き』と話してたそう…

 

私は中学1年生の時にコンビニで

変質者に性被害を受けてから

立ち直れず

かなり苦労しました

 

80歳で認知症がある方だからと

ガマンしようと思うのですが

やっぱり嫌で嫌で堪りませんでした

 

私はリーダーへ相談しました

 

『すみません。他のフロアへ移動したいのですが…』

 

リーダー

『他のフロアにもセクハラする人いるよ』

 

『セクハラ以外にも、叩いてきたり、怒鳴る人もいる』

 

私『ええ!』

 

リーダー

『寝たきりの人とかだったら、何もしてこないから楽なんだけどね』

 

『…』

 

グループホームと全然違って

この老人ホームはピリピリしてる

 

グループホームのお婆ちゃん達は

いつもニコニコしていて優しかった

 

けれど老人ホームのお婆ちゃん達は

ムスッとして怖かった

 

そして私は体調に異変が出てきた

咳が止まらない

特に夜中に咳が止まらなくて

全然眠れなくなった

 

息子は2歳でイヤイヤ期

手がかかる時期だった

 

仕事もつらい状態

 

勤務中にも咳込むことが増えてきた

 

病院に行くと、原因不明だった

こんなに苦しいのに原因不明なんだ…

 

老人ホームでも咳き込み

夜も咳で眠れず

イヤイヤ期の息子で気が滅入り

私は心も体も限界だった

 

グループホームで感じたやりがいも

老人ホームでは辛いことしか感じ

穫れない自分だった

 

グループホーム辞めなければよかったと

後悔ばかりしてた

 

辛いことしかない!

 

私はもがいて苦しんでいた

 

また辞める?

辞めてどうする?

どこの施設もセクハラあるらしいし

変わらないんじゃない?

 

もう仕事も子育ても全て

投げ出して死んでしまいたい!

 

毎日そればかり考えてた

 

イヤイヤ期の息子は笑わず

いつも泣くか怒っていた

 

お休みの日に公園に行って

ドングリや石や小枝を集めて遊ぶ息子

 

帰る時になると

イヤイヤスイッチが発動されて

泣き叫び帰りたがらない息子

 

お風呂も入りたがらない

そしてやっとお風呂に入ると

今度は出たがらない

 

ここ最近はこんな日常の繰り返し

 

仕事も育児もうまくいかない

ストレスが溜まっていた

 

私はかなり思い詰めていた

 

この時期、私はよく空を眺めて

神様に話しかけていた

 

『もう頑張れないです』

『私には息子を育てるのは無理です』

 

弱音ばかり空に向かって呟いてた

 

神様も哀れだと思ったのが

私の人生のターニングポイントが

訪れようとしていた

 

私は息子の父親とは

連絡を取り繋がっていました

 

息子の父親=現在の夫

 

夫は12歳年下です

 

夫が28歳の時に出会い

私は40歳でした

 

12歳年下の夫は子供でした

 

妊娠したときも動揺していたし

困っているのがわかったので

私は未婚で出産することにしたのです

 

けれど夫は息子の事を愛してました

 

定期的に会いに来ていました

息子も夫にすごく懐いてました

 

私が仕事で悩んでいること

息子のイヤイヤ期で悩んでいること

原因不明の咳で体調が良くないこと

話しました

 

私の様子が尋常じゃないと思ったのか

 

それまで私と息子と暮らすことを

考えてなかった夫でしたが

 

私と息子と一緒に暮らすことを決断

してくれました

 

私は天にも昇る気持ちでしたが

夫の気が変わる事も想定して

夫が引っ越してくるまでは安心

しませんでしたww

 

そして夫が我が家に引っ越してきて

私の約3年間の壮絶なワンオペ育児は

幕を閉じます

 

夫が一緒に住むことになり

経済的にも余裕ができたので

私は老人ホームを退職しました

 

長いブログでしたが

読んでくださり

ありがとうございました