素直な天邪鬼

素直なようで天邪鬼な自分の波瀾万丈な人生

夜の留守番

私の母は父と離婚してから

ホステスをして稼いでいた

母は夕方5時過ぎ位から支度をして

お店に出勤する

夜は兄と私の二人きり

幼い子供二人の留守番

兄は私より三つ年上

優しい兄ならよかったけど

兄は癇癪持ちで

妹の私が思いどおりにしないと

怒鳴りつけ

物を投げつけてきた

兄から毎晩のように暴力を受けた

 

裁縫用の

重たい大きな鋏を投げられ

足の親指に突き刺さったり

ローラースケートを投げられ

頭から血が流れたこともある

『今日中に乗れるようにならなければ

家に入れない』

と脅されながら

自転車の乗り方を教わったりもした

 

とにかく夜

兄と2人の時間が地獄だった

怖くて

抵抗できなくて

最悪だった

[Tシャツ魂] 暴力 筆で書いた文字Tシャツ (L, 黒Tシャツ×白文字(前面))

今思うと兄は寂しかったのかな?

と思う

父と母が離婚して

父と暮らさなくなり

夜は母がいない

妹の私は幼すぎた

 

しばらくそんな生活が続いたけれど

祖母と一緒に暮らすことになり

私は解放された